いまさらながらのメディア論

仕事

 

最近、勤務する会社の広報を本格的にやることになり、

とあるプレスリリース配信会社のセミナーに出てきたんですが、

 

プレスリリースというのは、

 

企業や団体が新聞やテレビなどのメディアに対して情報を発信する方法で、
大きな会社だと「広報部」という部署が設けられていますね。

 

私の会社では、広報部という部署はないのですが、
私が広報を担当することになり、
プレスリリースをもっと活用していこうということで、
今日のセミナー出席となったんです。

 

セミナーは「広報初心者のための勉強会」というタイトル。

 

最近、故あって「初心者」という言葉は封印していたんですけど、
もともと今まで広報部員とかでもなかったので、

 

「一から仕切り直すか!」

 

ということで、臨んだわけです。

 

 

プレスリリースというのは、
新聞やテレビなどの「メディア」に対して情報を発信するものだ
というお話をしましたが、

 

メディアというのは、大きく分けて4つあります。

 

・新聞

・雑誌

・テレビ

・ラジオ

 

さらに現代では

 

・インターネット

 

が加えられ、5大メディアと呼ばれるそうです。
それぞれの大まかな特徴は次のようになります。

 

 

・新聞 → 速報性がある、情報の基本

・雑誌 → 掘り下げる、じっくり読ませる

・テレビ → 速報性+視覚性+娯楽性がある

・ラジオ → 親近感がわきやすい

・インターネット → 速報性、情報量多い

 

 

「新聞」というメディアは、大量の情報から記者がピックアップして記事を書きます。
記者が収集する情報量は膨大なもので、その中から社会性や公共性、
新規性の高いものをチョイスするのが一般的。これが読者に届けられます。

 

「雑誌」は、速報性がないものの、話題になっていることや
各雑誌のコンセプト毎に新規の話題や情報を掘り下げて制作されるものです。

 

「テレビ」は、「新聞」と同じように速報性がありますが、「新聞」と違うのは、視覚が加わるということです。
良く言われる「画になる情報」が必要なんですね。「画」にならないものはボツです。

 

「ラジオ」は、単純に「テレビ」の画なし版のような感じかもしれませんが、
なぜかパーソナリティに親近感が沸いてファン化しやすいメディアだそうです。

 

この中でおもしろかったのは、「雑誌」「テレビ」「ラジオ」の3大メディアは、
どれも情報ソースとして「新聞」をかなり活用しているということ。

 

これを聞いたときは、「新聞」というメディアが強大な力をもっている理由を改めて認識しました。

 

しかし今、これら既存のメディアが悩んでいるのは、
第5のメディアである「インターネット」について、
どう使いこなせばよいか、考えあぐねているということだそうです。

 

と、ここまでがセミナーのお話ですが、

 

 

僕が思うに、「インターネット」を「新聞」や「テレビ」と同じ括りに並べたのがそもそもの間違いかもしれません。

 

インターネットのマーケティングを学んできて、なんだかそういう考えがわきました。

 

メディアというのは、言葉の意味上では“情報を頒布する手段”ではあるので、
「新聞」「テレビ」のように「インターネット」も文字通り、0とか1とかの情報を頒布しているわけで、
意味的には正しいんですけど、

 

どうにもそんなことでは言い表せない何かがあるような気がして仕方ありません。

 

「新聞」や「テレビ」のようなメディアではなく、
すでにそれらメディアを包括する強大な何かではないかと感じたからです。

 

なぜ、そんな「メディア」に対して違和感を覚えたのか・・・

 

従来の4大メディアと呼ばれる「新聞」「テレビ」「ラジオ」「雑誌」については、参入障壁が大きいですよね。
法律でキツい縛りがあるものもあり、既得権益のようなものです。

 

どれも個人が気軽に起こせるメディアではありません。

 

 

しかし「インターネット」の世界はそうではありません。

 

唄ったり、踊ったり、議論したり、
正論を吐いたり、嘘ついたり、
笑ったり、店を開いたり、
世界の情報を集めたり、世界に発信したり、、

 

今のところ日本では参入障壁はない等しく、
まさに個人が表現の自由を存分に発揮できる世界です。

 

“既得権益のない”“参入障壁の著しく低い”メディア。

 

これが「インターネット」の既存のメディアとの違いなのかなと感じます。

 

既存のメディアが「インターネット」を使いこなせないのは、
単純に同じ土俵じゃないからなんでしょうね。

 

「企業」という形でなければ使えないものではないから、
企業の論理で考えるとうまくいかないような気がします。

 

そういう意味では、企業と個人が対等に闘える土俵。

 

「インターネット」は、そういうものかな。

 

ただ、この力を享受できるのは、
単に“新しいから”かもしれません。

 

時間が経てばどこかに力が集中し、
いつからか法律や慣例による縛りが生まれ、
参入障壁が高くなるかもしれません。

 

だから今、自分をメディア化すること。

 

それが、これからの力になるということ。

これが必要だなと感じます。

 

それにしても、インターネットにどっぷり浸かって十数年。

 

今頃になってこんなことに気づく自分もなんだかな。。
というレベルですね。;_;

 

まぁ、今のタイミングで気づいてよかったのかもしれません。
いろいろとギリギリなので。(笑)

 

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